2007/12/29
Googleマフィアが行く
Google社員も貫禄がついてストックオプションも全額権利確定してしまうと、中には社章も捨て、Google社食のタダ飯も諦めてベンチャーキャピタリスト(VC)やエンジェル投資家に挑戦する人も出てくる。(Facebookが先に引き抜きに来なければの話だが)。
PayPal出身のPeter Thiel、Elon Musk、Reid Hoffman、Max Levchin、チャド・ハーレイ、スティーブ・チェン、Jeremy Stoppelman、David O. Sacksらが「PayPalマフィア」を形成した前例にならい、グーグルで一儲けしたOBたちもグーグルマネーをシード資本に新たなスタートアップの一翼を形成してきた。
ただし、この2つのマフィアには大きな違いがある。
PayPal軍団は結束が固い。彼らはPayPalがeBayに買収された後、自らの起業エネルギーをどこか他のことに振り向けることを余儀なくされた集団だ。そしてThielはおそらく別として、全員が全員、会社を作るのが1番で投資家は2番という考えの持ち主だ。人様のスタートアップにただ投資するだけでは気が済まなくて自分で作ってしまうのだ。—YouTube、Slide、LinkedIn、Yelp、Geni…どれもそう。
また、売却された当時、PayPalにはまだ数百人しか社員がいなかった。逆にGoogleは現在社員1万6000人の大所帯。Google出身の投資家の新興階級と言っても、その多くはGoogle在任中一度も面識がない者同士ということも大いにありえる。
さらに、Google元社員の中にも新会社を興す人は大勢いるに違いないが、新興グループのGoogle出身のエンジェル投資家とVCには純然たる投資家がもっと多いようだ。
では、具体的に誰なのか? 勢力拡大中のGoogleマフィア構成要員はChris Sacca、Aydin Senkut、Paul Buchheit、Georges Harik、Satya Patel、 Salman Ullah、Sean Dempsey、Andrea Zurekをはじめとする面々だ。
Saccaはグーグルの無線帯域数競争入札・WiFi推進事業総括のポストを辞め、フルタイムのエンジェル投資家に転身した。グーグル在任当時から既にTwitterやPhotobucketに投資は行っていたようだ。 AdWords元マネージャーZurekもエンジェル。 Patelもグーグル広告部門元エグゼキュティブだが、今はBattery Ventures勤務だし、元ディールメーカーのUllahとDempseyの2人は独自のベンチャーファンド創設に向け資金集めに奔走中と報じられている。
しかしPayPalマフィアのPeter Thiel(それともReid Hoffmanか?)に相当する親分は、元Google営業マネージャーのSenkutである。NYTimesはこう伝えている。;
2005年にグーグルを去った後、Senkut氏(38)は約35社に各2万5000ドルから10万ドルの投資を行い仲間内で最もアクティブなエンジェル投資家となった。以上35社のうちグーグルOBが始めた会社は現状たったの2社だけ。だが、Senkut氏が一緒に投資を行う仲間はグーグル元社員たちで、Gmailの最初のバージョンを構築したPaul Buchheit(31)、グーグルがネット検索から業務拡大に乗り出した際、数多くの新事業を手がけたGeorges Harik(36)もそこに入っている。
この記事にある御三家は一緒にMeraki Networksに出資した。また、SenkutのFelices VenturesはBrightRoll、 Buzz Logic、Cake Financial、 Dogster、FreeWebs、Mashery、MesmoTV、Mint、PowerSet、SayNow、Yaptaの各社にも資本参加している。 TechCrunchを毎日読んで下さってる方にはおなじみの名前も多いはず。
GoogleマフィアのベンチャーファンドやPalPalマフィアのベンチャーファンドなるもの存在するとして(後者にはThielが取締役を務めるFacebookも含まれる)、みなさんならどちらに投資したいだろう?
Lunches are innocent. Dinners are almost always criminal
モンテスキューの手紙のなかから引用されていた台詞。「ランチは無垢な悦び。ディナーは、殆どの場合、罪深い悦び。」(Lunches are innocent. Dinners are almost always criminal.)
タリバンを支援したこともあるベナズィール・ブットが暗殺
アフガニスタンの独立を決めたラーワルピンディの地で、タリバンを支援したこともあるベナズィール・ブットが暗殺されたということには、因縁めいたものを感じずに入られません。ちなみに、因縁といえば、彼女の父親で1970年代にパキスタンの首相を努めたズルフィカル・アリ・ブットも、1979年の軍事クーデターで失脚後、ラワルピンディで処刑されています。
イタリア的戦争学
イタリア的戦争学
1.勝てっこない相手=絶対に戦争にはならない
2.強敵及び同格の相手=弱るのを慎重に待ってから開戦する→惨敗に至る
3.格下の相手=好んで開戦する→なぜか惨敗に至る
4.負けることが考えられない相手=好んで開戦する→苦戦は免れない
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