2007/07/18
"Biology's Next Revolution" ってちょっと文系田吾作かと
我々のバイオテクノロジー未来
Our Biotech FutureBy Freeman DysonCarl Woeseが何を書こうと、推測だとしても、彼の言うことは真剣に受け取る必要がある。
「新しい生物学」の記事で、彼はダーウィン以前の生命の最盛期を仮定している。(つまり、ダーウィン以前の水平移動遺伝子伝播が一般的で、異なる種がまだ存在していなかった時期だ)。
(JN注 接合や、ウィルス感染によるウィルス遺伝子の伝達など、通常の生殖によらない遺伝子の移行を言う。生殖によるものは垂直移動遺伝子伝播)
(JN注 種とは互いに交配し、子孫を作りうる遺伝子供給源を共有し、同じ形態と行動を共有する生物の最少単位とする)
当時の生命は、様々な種類(種ではない)の細胞の共同体が、遺伝子の情報を共有していた。
その結果、ある生物によって、発明された触媒作用のプロセスと賢明な化学トリックが、みんなに引き継がれることができた。
進化はコミュニティ的事柄であった。
つまり、最も成績の良い細胞の遺伝子はみんなで共有された。そして全コミュニティは、代謝成績と繁殖成績において進化をした。
平行して働いていた異なる種類の細胞たちによって同時に新しいケミカルデバイスが進化するにつれて、進化は急速になった。
そして水平移動遺伝子伝播によって一つの細胞の中で再構築された。
しかしある不吉な日、バクテリアに似た一つの細胞が、繁殖成績を良くしようとして、他者の前に抜きん出ようとジャンプした。
30億年前ビル・ゲイツを予期したように、その細胞は、コミュニティから離れて、みんなで共有することを拒絶した。
その子孫は最初のバクテリアになった。
そのバクテリアは、自身の個人的な利用のために知的な資産を保有した最初の種であった。
優れた繁殖成績でそのバクテリアは成功し続けた。
そして、その一方で、他のコミュニティは、そのコミュニティライフ(共同体)を続けた。
数百万年後に、
もう一つの細胞が、コミュニティ(共同体)から自身を切り離した。 そして始原細菌の先祖になった。
そしてそれからもう少し後に、第三の細胞が、コミュニティから独立し、微小真核生物になった。
そうやって次々に独立しはじめ、コミュニティには誰もいなくなった。そしてすべての生物は種に分けられた。
ダーウィン時代の幕開けだ。
ダーウィンの幕間の間奏曲は、2,30億年続いた。
そしておそらくかなり進化の速度は落ちた。
生命の基礎生化学的な機械装置は、前ダーウィン時代の数億年の間に急速に進化した。
そして次の微生物進化の20億年には、ほとんど変化はなかった。
珍しい例外で、ダーウィン的進化は、確立した種に絶滅することを要求した。
その結果、新しい種が古い種にとって変わった。
そして30億年経ち、ダーウィン時代の間奏曲は終わった。
二つの水平移動遺伝子伝播の期間の間に一つのダーウィン時代間奏曲があった。
種間の競争に基づくダーウィン的進化の新時代は、およそ1万年前に、終わった。
それは、一つの種(ホモ・サピエンス)が生物圏.を支配して、再編成し始めたときだ。
その時から、文化的な進化が、生物学的進化に置き換えられた。
メインの駆動力が変化したのだ。
文化の進化は、ダーウィン的ではない。
文化は、遺伝子の継承によってではなく、アイデア(考え)の水平移動によって広がった。
文化的進化は、ダーウィン的進化より1000倍速い。
文化的進化は、我々が国際化と呼ぶ文化的な相互依存の新しい時代に我々を導いた。
そして今、
ホモ・サピエンスは新しいバイオテクノロジーを飼いならしている。
我々は古代の前ダーウィンの慣習であった水平移動遺伝子伝播をリバイバルさせている。
それは微生物の遺伝子から植物や動物の遺伝子へ移動し、種の間の境目をぼやけさせる。
我々は、急速にポスト・ダーウィン時代へ移動している。
我々自身と違う種がもはや存在しなくなった時、オープンソース共有のルールが、ソフトウェアの交換から遺伝子の交換へ拡大するだろう。
遠い昔の良き日のように。
種が分かれる前のあの日のように。
そして知的財産が発明された。
わたしはCarl Woeseの「生物学の未来」のビジョンを借りて、このビジョンを全サイエンスに広げたい。。
生物学の次世代革命
((("Biology's Next Revolution" by Nigel Goldenfeld and Carl Woese:)))
http://arxiv.org/abs/q-bio/0702015v1 http://arxiv.org/abs/q-bio/0702015v1
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