2007/07/18
強権的な国家の強制力によって個人の自由を制限する「医療警察」(medical police) 型の政策と、リベラルな国家が個人や地方自治体の自発性に任せて行う公衆衛生 (public health) 型の政策
強権的な国家の強制力によって個人の自由を制限する「医療警察」(medical police) 型の政策と、リベラルな国家が個人や地方自治体の自発性に任せて行う公衆衛生 (public health) 型の政策の二つを対比的に捉える枠組みを使っていた。この枠組みは、冷戦のイデオロギー対立の時代において、歴史家や公衆衛生の政策担当者に支持されたが、冷戦の終わりとともに求心力を失ってきたのだろう。近頃では、ボールドウィンやドロシー・ポーターの大作に見られるように、この枠組みでは不十分だという合意が歴史家の間で形成されている。
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