2008/05/23

解剖学と美術の接近の一つの媒体




解剖学と美術の接近の一つの媒体は、新科学の道具として用いられたカメラ・オプスクラなどの光学器械だった。フェルメールをはじめとする17世紀オランダの画家たちが盛んに使ったカメラ・オプクスラを使ったことは有名だし、18世紀初頭のイギリスの解剖アトラスの表紙画像が示すように、解剖学のイラストもカメラ・オプスクラを用いて描かれていた。さらに、解剖学は、人間と現世が移ろい行くものであることを示すシンボルとして当時の絵画における主題を提供していた。この解剖と美術のコラボレーションの頂点に、レンブラントの名作『テュルプ博士の解剖講義』があるのである。
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