2008/01/13

F-22の生産コストを下げて、一気呵成(いっきかせい)にF-15をF-22に転換した方が、軍事政策で効果的と判断したためだ。




米空軍は本気で古いF-15の180機を退役させ、すべてとは言わないまでも、かなりの機数をF-22に代える気であると読んだ。そこで一気にロシアと中国に戦闘機の世代交代を迫って戦力差を引き離す考えのようだ。米空軍のF-22主力戦闘機転換では、最もダメージを受けるのはロシアの第4世代戦闘機(Su-27シリーズ,Mig-29)である。またロシアから第4世代戦闘機を調達した中国も第2の被害者である。ロシア、中国の空軍関係者にはF-22の転換が深刻な挫折感を与えることになる。
 この記事で最も驚いたのは、退役さす180機のF-15を、すべてF-22に代えるのに2011年までしかかからないという時間である。すでにF-22の生産ラインが整い、フル稼働すれば短期間に集中して大量に製造でき、F-22の最大の問題である生産コストを極限まで下げることが可能になる。
 第4世代の戦闘機任務は米海軍のF-18スーパーホーネットや、米空軍の新型であるF-15Eに担わせ、F-15の古い機体を退役させても支障は起きない。対テロ戦争では第4世代の最新戦闘機に対する需用は低下している。それよりもF-22の生産コストを下げて、一気呵成(いっきかせい)にF-15をF-22に転換した方が、軍事政策で効果的と判断したためだ。
 そうか、その手があったのか。そんなことを思わせる今回の米空軍・世代交代戦略である。アメリカ空軍の大胆な戦闘機転換政策に驚くと共に、日本が戦闘ヘリのAH-64アパッチ・ロングボウをチビチビと発注し、今年は1機240億円と生産コストが上昇した防衛利権体質が虚しく悲しくなる。
 米空軍の中でも古いタイプのF-15の機体に金属疲労が見つかったことは、技術的に回復困難と言うことではないと思う。しかしそのようなチャンスを最大限に生かし、一気にF-15をF-22に転換させるという口実にすることはできる。これはアメリカの国防政策の中で、新兵器調達の方法を研究するいいテーマになると思った。
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