2008/01/21

反捕鯨団体、仲間割れ? グリーンピースがシー・シェパードへの協力拒む




【1月20日 AFP】南極海で日本の調査捕鯨の妨害を試みている米環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」は20日、同じく国際環境保護団体のグリーンピース(Greenpeace)が日本の捕鯨船団の位置を知らせることを拒んだため、グリーンピースを「見掛け倒し」だと非難した。 シー・シェパードは18日、日本の調査捕鯨船から解放されたメンバー2人を引き取る際、仲介したオーストラリアの巡視船に乗っていた政府関係者に海域からの退去を命じられた。同団体の船「スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)」のポール・ワトソン(Paul Watson)船長によるとその結果、同船は日本の捕鯨船団を見失った。 グリーンピースは自身の船「エスペランサ(Esperanza)」で捕鯨母船「日新丸(Nisshin Maru)」を追跡しているが、その位置をシー・シェパードに伝えることを拒否したという。 グリーンピース側は団体の方針として情報提供を拒否したと主張しているが、ワトソン船長はクジラの安全よりも資金集めを優先していると非難。グリーンピースは「見掛け倒し」だと断じた。 ワトソン船長は、「グリーンピースはクジラの殺りくの映像が必要なのだ。毎年そうしている。注意深く彼らを見ると、実際の活動よりも広告に多額を投じている」と批判した。
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