社会が停滞して久しき欧州では問題が古くから気付かれ、全体性にコミットする意欲がノブレス・オブリージュという「階級的ハビトゥス」として尊重されてきた。日本の「新しいエリート」にもハビトゥスが必要だが、階級文化を壊してきた日本で「階級的ハビトゥス」は当面無理だろう。
そこで私は、学齢期初期段階で「親の因果が子に祟る」のを抑止した後、「選別と動機づけ」の反復による選抜システムを勝ち抜いた者に「獲得的ハビトゥス」が備わるような制度設計を提案している。そこで重視されるべきは「競争動機」や「理解動機」と区別される「感染動機」である。
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