2008/09/10

最近では多極化と新冷戦がミックスされているのが特徴




田中さんの多極化理論は、私は「国際金融資本は卵を一カ所に入れなくて済むようにしようと判断した」理論だと理解しています。IBMのパルミサーノ会長が、グローバル・インテグレーテッド・エンタープライズという概念を持ちだしてきましたが、この理論は「多極化」のビジネス上の戦略になるのかな。 グローバル化とIT化が進んだので地理的な制約を感じずに、「スーパークラス」や「グローバル・エリート」たちは、経営判断や資源の配分ができるようになった。これが多極化を可能にさせた要因ではないかと思います。 ただ、最近では多極化と新冷戦がミックスされているのが特徴でしょう。ユーラシアという勢力圏とそれ以外の勢力圏でロシアと欧米の“瀬踏み”が始まっているわけです。 冷戦時と違ってアメリカは中東の資源を当然視できなくなってきていますので、「戦線」も北極海に延びてしまっているのですが、ホントウに危ないのは核兵器があるパキスタンと・インドと中東でしょう。北極海は「安全なゲーム」(=冷戦、ロング・ピースともいう)の場所ですね。
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