2008/03/14

2つのエナンチオマー(Enantiomer)鏡像異性体“重ね合わせることの出来ない鏡像体”

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生体はエナンチオマー間で大きな活性の相違を示す例があります。この時生理活性の強い方のエナンチオマーをユートマー(eutomer)、弱い方をディストマー(distomer)といいます(1984, Ariens)。その例を幾つか挙げます。アドレナリン(adrenalin)副腎皮質ホルモンで交感神経興奮作用を示すが(S)-体の法が(R)-体よりも15倍ほど活性が高い。
マスカリンマスカリンは(+)-体のみが副交感神経を刺激作用を持っている。
リモネン(R)-リモネンはオレンジの風味成分であり、(S)-リモネンはレモンの風味成分である。
カルボン(R)-カルボンはスペアミントの風味成分であり、(S)-カルボンはキャラウェイの風味成分である。
また、米国食品医薬品局(FDA)は、1992年に薬物に対するガイドライン(Chem. & Eng. News, June 15, 1992, p 5)を示している。そのなかでは、両光学異性体の薬物動態が異なる場合、ここの異性体に対して追跡を行うことが明文化された。

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