2007/11/23
ルミガン"Lumigan"の意外な副作用が、新たなマーケットを求める製薬会社と、化粧品会社の激しい競争を引き起こしている
ルミガンは、ビマトプロストというプロスタグランディン(PG)類似物質製剤で、そのままの形ではPG受容体に結合しないが、一部が代謝されると眼圧を選択的に下げる作用を示す。副作用として、虹彩とまぶた、まつげの色素沈着、それとまつげ自体が長くなることが報告されている(左写真参照。10週間使用した結果だという)。
要は、マスカラを塗って、付けまつげをつけ、色の濃いカラーコンタクトを入れたのと同じ結果が、長期にわたって、一部は永続的に得られる訳である。これに一部の美容師や美容クリニックの医師、化粧品会社が目を付け、元の薬をマスカラのような容器にいれて、ブラシをそえて提供し始めた。当然、本来の使用目的である緑内障に処方される時より、かなりの高値が付けられる。
緑内障の患者数よりは、永久マスカラとしてこの薬を使いたがる女性(多分男性も)の数の方が多いのはまず間違いない。ましてや、治療薬としての価格よりかなり高めに売れるとなれば、元の製薬会社も化粧品として売りたがるのも当然。規制する側のFDAとしては、処方薬として安全性を確認しているだけに、無闇にストップもかけられず、この事態を苦々しく眺めているという状態らしい。<参照>
「ルミガン」で検索してみると、結構な数の個人輸入サイトが引っかかって来るのだが、もしかしたら、これを使う人の中には、かなりの数、マスカラとしての利用者があるのかと思われる。マスカラとしての効能をうたっているような一般向け情報は、今のところ見あたらないんだが。<Via>
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