2008/02/22

Blarney Stone




年間約40万人の観光客が訪れるというこのブラーニーストーンの信ぴょう性に疑問を投げかけたのは、考古学者で建築史家のマーク・サミュエル(Mark Samuel)氏とケイト・ハムリン(Kate Hamlyn)氏。2人の著書によると、現在の石は安全衛生面の理由から1888年に使い始められたもので、それ以前は2人がかりで足首を押さえてもらいぶら下がらなければブラーニーストーンにキスできなかったという。現在では、あおむけになって鉄の柵につかまればキスすることができる。 一方、ブラーニー城側は、現在の石が魔法の力を持ったものではないとするこの説を一蹴(いっしゅう)している。 同城のマーケティングを担当するジョン・フォガーティー(John Fogarty)氏によると、ブラーニーストーンは、スコットランド王がその上で戴冠式を行った「運命の石(Stone of Destiny)」の1部だという。  スコットランドのロバート(Robert)王は1314年のバノックバーンの戦い(Battle of Bannockburn)でイングランドを破ったが、その際、アイルランドのマッカーシー(MacCarthy)王は4000人規模の援軍を送っていた。このお礼として、のちにスコットランドがアイルランドに贈ったものだと、フォガーティー氏は説明する。
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