2007/11/08

米ラジオ局チェーン大手がブルース・スプリングスティーンの最新アルバムをボイコット?




米ラジオ局チェーン大手がブルース・スプリングスティーンの最新アルバムをボイコット?

ブルース・スプリングスティーンの新アルバム『Magic
「俺たちはイラクで自由を根付かせるために戦っているはずなのに、同じ自由を故郷で主張する人々に対して、恫喝したり罰したりする連中がいる・・・」
-2003年4月、全米でディクシー・チックスがボイコットされている件についてブルース・スプリングスティーンが寄せたコメント(source


フォックスニュースチャンネルの報道によれば、米ラジオチェーン最大手クリア・チャンネル社は、米ロック界の大御所、ブルース・スプリングスティーンの新アルバム『Magic』の政治的メッセージが気に入らないらしく、各地のチェーンラジオ局に対して「スプリングスティーンの曲を配信するなら、"Dancing in the Dark," "Born to Run" "Born in the USA"等の古い曲だけにしろ」などという指令を密かに出しているらしい。(もちろん、ディクシーチックスの件同様、クリアチャンネル側は報道内容を否定している
しかし実際には、系列局の一部がオーナー企業の命令を無視して(?)新曲を流しているらしく、“ボス”の声を封じる試みは、ディクシー・チックス全米ボイコット運動ほどには盛り上がっていないようだ
保守系メディア企業は、ブルースの何が気に入らないのだろう?例えば、『Magic』の1曲『Last to Die』の歌詞の一節は、こんな感じである:
後ろの席で子供達が寝てる俺たちは勘定してるだけどれほどの血が流されたのか もう量ることもないただドアの外に死体を積むだけさ
過ちで最後に死ぬ奴は誰だ過ちで最後に死ぬ奴さ血は流れ 心は傷つき過ちで最後に死ぬ奴は誰だ
まあ、確かに憂鬱だ。ブッシュのアメリカにはふさわしくないといえるだろう。曲中の“過ち(a mistake)”とはイラク戦争のことだろうが、今年9月の時点で未だに国民の3人に1人は「サダム・フセインは9/11テロに直接関与している」と思ってるこのアメリカで、イラク戦争が過ちだといってもそう簡単に通じるはずがない。

イーグルス、会心の2枚組新アルバム『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン
さて、ブルース・スプリングスティーンがボイコットされそうな現在のアメリカでは、28年ぶりのフル・スタジオ・アルバムを発表したイーグルスがどんな扱いを受けるのかもおおいに心配だ。ファンなら感泣モノの最新アルバム『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』には、保守派を怒らせる危険なフレーズが一杯詰まっている。例えば、タイトル曲『Long Road Out of Eden』の一節はこんな感じ:
アメリカン・ハイウェイを下っていこうゴミと瓦礫と文明の残骸を通り過ぎ傲慢な権利にプロパガンダ満載今じゃボーッと泥酔しながらドライブしてるのさ
“泥酔”ドライブ?これは単にアメリカ文化を風刺しているだけでなく、イエール大学時代から現在に至るまでアルコール飲料摂取を趣味とするブッシュ大統領を間接的に馬鹿にしているようにも聞こえる。
さらにイーグルスは、新アルバム中の1曲『Frail Grasp On The Big Picture 』で米キリスト教右派を風刺してこう歌っている
我々は神に祈りを捧げる 我等の知る神はアメリカ人である神は天から統治し 仲介者を通して我等に話しかける彼は信徒にとっての羊飼いである我等は歌い 神を賛美し戦争では神は我等を支え フットボールでは試合を仕切ってくださる

10月18日にロサンゼルス・ノキアシアターで開催されたコンサートに登場したイーグルスの面々。(ティモシー・B・シュミット、ドン・ヘンリー、グレン・フライ、ジョー・ウォルシュ)(source)10月18日、ロサンゼルス市街に新規オープンしたノキア・シアターで、新アルバムを引っさげてイーグルスがコンサートを開催した。その前座を務めたのは、ディクシー・チックス。どうやら彼らは本気でブッシュ支持層を怒らせたいらしい。
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