2007/11/29

西洋の宗教と比べて、アジアの宗教はバイオテクノロジーが『神の役割を果たす』ことについて強い不安を抱いていない。特に、治療を目的としたクローン技術は、仏教やヒンズー教にある輪廻転生の概念にも合致している




Tierney氏は記事の中で、プリンストン大学教授で分子生物学者のLee Silver氏が作成した、国別のバイオテクノロジー導入方針を図示する分布マップを引用して解説している[Silver氏には、生命科学における宗教と科学の関係を論じた著書『Challenging Nature: The clash of science and spirituality at the new frontiers of life』がある。]。
Silver氏によると、中国やインド、および一部の南アジア諸国などが、国の方針としてバイオテクノロジーに特に理解を示しているという。
そしてこれに関しては、宗教的伝統として「唯一の創造神が存在せず、代わりに、神がまったく存在しない、あるいは多くの神が存在し、宇宙の成り立ちについての大掛かりな神の計画といったものがない」国との相関関係が成立するという[ES細胞クローニングと遺伝子組み換え食品について調査した。アジア諸国ではこの両者について許容的。一方、キリスト教では「人間」の位置づけが高いことから、キリスト教圏では動物や植物の遺伝子工学は盛んだが、ヒトES 細胞技術への抵抗は強いという]。
この記事を読んで、「マッド・サイエンティスト」予備軍が大挙してアジアに移り住み、クローン人間の軍隊を作ったらどうしようと心配になった人もいるかもしれないが、それは安心していい。
Tierney氏によると、世論調査の結果では、世界中どこであろうと、生殖目的のクローニングは受け入れられていない。宗教の別を問わず、世界に共通する規範意識というものもあるのだ。
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